ようこそのお運び誠にありがとうございます。
さあ、本日は「劇場版 鬼滅の刃〜無限列車編」です。って前にも書いてますけど、前のは観る前にみたいなのでまあ置いといてー
この回でも言ってる様に、この無限列車編は煉獄杏寿郎という男の生き様を見せ付けられた作品でした。
この「鬼滅の刃 無限列車編」で下弦の壱/魘夢を倒し、上弦の参である猗窩座は煉獄恭次郎にこう語りかけます。
「お前も鬼にならないか?」 |
しかし煉獄杏寿郎は「ならない」と即答します。
猗窩座は杏寿郎が柱として(剣士として)至高の領域に至れないのは人間は老い、死んでいくが鬼になれば百年でも二百年でも鍛錬し続けられ強くなれると畳み掛けます。
しかし杏寿郎は人が老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだと誘いを断ります。
そして戦いは進み、勝算もなくなり、このまま殺されるのがはっきりと見えてしまった時、猗窩座は更に、
「死んでしまうぞ杏寿郎。鬼になれ!! 鬼になると言え!!」 |
と、最後の手を差し伸べるように鬼になるよう薦めます。
しかし煉獄杏寿郎はその誘いを断り、最後の最後まで猗窩座を倒す為に戦い敗れます。
後輩である炭治郎や善逸、伊之助に己の生き様を見せて死んでいくんです。
リアルに考えてみてください。
自分がもう少しで死んでしまう。そんな時に鬼になれば生き延びる事が出来ると誘いを受けるんですよ。
この「鬼滅の刃 無限列車編」を観終わって劇場の帰り道、自分なら誘惑に負けてしまうんじゃないかとふと思ったんですよね。
人間長い事生きてると、世界って若い頃思っていたのと違うと痛感する出来事を色々と経験していく訳です。
正直、真面目に生きてると辛い事は多いし、ぶっちゃけお金や財産なんかは悪い事した方が手っ取り早いし、地位も名誉も手に入る世の中です。
しかも悪い道に入ろうとする誘惑は絶え間なくやってきます。よく漫画とかで頭の辺りで悪魔が囁くのを天使が誘惑に負けちゃダメだって喧嘩を始める事なんか生きていればしょっちゅうです。
でもね、そう言う誘惑に負けて人の道を踏み外しちゃうと元には戻れないんです。
一度でも誘惑に負けてしまうと、そのまま悪の道を生きればいいんだろうけど、やっぱりダメだ。と思い直して自分が思う人として正しく生きようと思っても、一生その事が後悔として抜けてはくれません。道を踏み外してしまった事が事ある毎にリフレインして自分自身を苦しめます。
周りはみんなやってるし、そうした方が楽だし多しいからいいじゃん。なんて軽い気持ちでやったとしても、それは一生【後悔】という念で付き纏い、決して許してはくれないんです。
自分の命が志半ばで尽きようとしても悪の誘いに乗らず、己の信念を貫いた煉獄杏寿郎に自分の人生を照らし、「こうありたい」、「こうありたかった」と思うからこそ、こんなにも胸を打つんじゃないかと思うんです。
少なくとも自分はそう思いました。
だからかつての自分のように「所詮人生なんてクソだ!」って正しくいようとした事を諦めかけた人や、生きるのが難しい世の中だなって感じてる人に観て欲しい。
きっと腐ってる自分を奮い立たせてくれる何かを感じれると思うんです。
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