ようこそのお運び誠にありがとうございます。
鈴木さんでございます。
バンドリにハマったシリーズ、第一弾。
そして第二弾。
前回お伝えした通り、バンドリ第三弾はアニメレビューでやんす。
第一弾にも書いてある通り、ハマってない当時に一回観てるんですね。
その時はあまり面白いとは感じなかったんですけど、バンド音楽ものだからとりあえず最後まで観ようかって事でリタイアせずに最後まで完遂。
で、ゲームやってから改めて見直してみました。
そうしたらちょっと面白い感想になったのでメモ代わりに記しておきたいと思います。
正直な話、ストーリーは「JKがふとしたキッカケで何かを初めて仲間と共に成長していく」と言う王道のストーリーです。
バンドメンバーひとりひとりに担当エピソードがあり、それが絡み合ってラストに繋がるのはテレビドラマでよく見られる手法ですね。
なのでストーリー的には真新しい訳では無く、ある意味ベタな物語です。
ゲームの中にあるバンドストーリーと言うのを元に作られてます。
まあ、ゲームでそのストーリーを進めた時も別段魅力的には思わなかった訳なんですが、あらゆる意味で「ハマって」みると、これがまた別の魅力が加わってくるんです。
自分が「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」と言うゲームの中で一番魅力的に思うのが、ゲームローディング中に出てくる1コママンガ「ちょこっと!ガルパライフ」です。
©BanG Dream! Project ©Craft Egg Inc. ©bushiroad
これがクセになると言うか、毎回見てるうちになんか面白くて、「このキャラってどのバンドの子なんだろう?」とか、「なんかちょっと変わってて面白い子だな」とか、「可愛いじゃん!」とか思ってくるんですよ、マジで。
で、まあキャラクターの事調べたり、バンドの中の立ち位置とかバンド同士の関係性や個人個人の繋がりとかとか調べてるうちにキャラの造詣が解ってきて、キャラクターに愛着が湧いてきたんです。
そうするとイマイチだなと思ってたアニメも印象がガラッと変わって見えてくるんです。
これね、かなり驚いたって言うか衝撃でしたよ。
自分小学生の頃からストーリーマニアで、キャラ重視の話って苦手だったんです。きらら系とか
だから、そう言う作品見ても「ふーん」って感じで5分くらいでリタイアしてたんです。
それがですよ。キャラクターに興味を持ってみると世界が違って見えた訳です。
例えばポピパの5人のストーリー。
特に最後に加入する事になる「山吹沙綾」のエピソード。
主人公である香澄が入学してすぐに出会い、友人として応援してきた彼女。
真っ直ぐに音楽にのめり込んでいく香澄の横で、大好きな音楽を諦めなければならなかった沙綾の気持ちの葛藤が痛い程伝わってきます。
自分が諦めなきゃならなかった事を友人が嬉々としてやっていて、それを近くで応援しなきゃいけないなんてめちゃくちゃキツいですよ。しかも家庭の事情です。音楽や演劇、モデル含めて芸事の道に進もうとしていて経済的にどうにもならなくなってやめていった友人が周りに多くいただけにこれはかなりキツイです。
そしてラストの演奏シーンも、バンドメンバーのエピソードを乗り越えているからこその重みが加わってきて心地よいだけの曲とは意味合いが違って聞こえてくるという。
まあ、「キラキラドキドキ」とか「星の鼓動」とかは今でもちょっとアレだけどね。
映画やアニメ、ドラマなんかの作品って最初の5分が大事で、その時点で観てる人を掴まないと、それはどんなに後半面白くなっても失敗だと自分思うんです。
お金払って退席しづらい状況になる映画館と違って、テレビでやる作品や漫画や小説は最初で引き込まないと観るのやめちゃいますから。
漫画なら1話、小説ならプロローグ部分ですね。
でも我慢して観てれば面白くなる作品はあります。
ただ、そこまで付き合ってくれるのは出演してる役者さんや声優さんのファンだったり、原作や監督、脚本家らのファンしかいないんですよね。
今回自分は運良く違う方向から作品に興味を持って見直したからいい部分やキャラクターをしっかり掘り下げているのも見れたし観てよかったなと思えましたが、やはりキャラクターを好きと言う前提が無いと入りにくい作品でもあると思いました。
それは2nd Season、3rd Seasonと進むにつれ更に実感していくのですが、それはまた別の機会に。
アニメ「 BanG Dream! 」は、ある意味ベタなストーリーなんだけど、キャラクターを知れば魅力的な作品に変わります。
それは物語前半の香澄の周りがあまり見えてない行動に問題があるんじゃないかな。
特に第4話「怒っちゃった!」で香澄がギターが弾けるおたえと出会ってギターについて色々教えてもらったりしておたえべったりになって有咲とりみとの時間を取らなくなっていくんですね。正に有咲にくっ付いてランダムスターをせしめたかの如く。
そんな時に有咲が大事に育てていた盆栽を売ってキーボードを買うんですよ。それで梱包を解いてキーボードを見た表情が文字通り「ぱぁぁ!」ってなるんですね。このシーンってマイニューギアした嬉しさだけじゃなくて、香澄やりみたちと一緒に音楽が出来るって気持ちも、友達もあまりいなかった彼女が二人ともっと一緒にいれるとかこれからの事とかいっぱい含んだ表情なんですよね。これマジで気持ち解るんで辛い……。
だから香澄がおたえべったりなの見てると「お前なんかずっと一人でキラキラドキドキしてればいいんだ!」って思うよね? ね?
こんなにイライラしたキャラはナツキ・スバル(Re:ゼロから始める異世界生活)以来ですよ!
それで主人公に魅力を感じなくなって、ながら見みたいになっちゃったんですよね。
でもイラつくって事は、キャラクターがよく描かれているって事なんですよ。こういう展開があるからこそ、ラストの演奏シーンに繋がるわけなんですから。
でもエンディング後半でいきなり声優さんの実写映像になる演出は、作品を楽しむ身としてはちょっとイマイチでした。リアルイベント含めてのファンはたまらない演出ですが、そこは統一して欲しかったですね。
ここから余談。
さて、この「バンドリ!」ですが、女子高生がランダムスターを弾いたら面白いんじゃないかと言う事から始まったそうなので、ギターの話をちょっとしたいと思います。
自分は昔ギター弾いてたギター好きです。
だから、アニメはもちろん映画やドラマに出てくる楽器って気になるんですよね。
もちろん好きなアーティストの使用モデルもめちゃくちゃ気になります。
ランダムスターと言えばLOUDNESSの高崎晃さんのオリジナルモデルです。
いわゆる変形ギターというもので、発売当時で30万くらいだったかな。
10代の頃の私は中古で譲ってもらった黒いストラトキャスターで頑張ってましたが、10万のギターでも手が出ない自分にとってはESPのシグネチャーモデルなんか高嶺の花どころの騒ぎじゃなかったんですよね。
だから、キャラが使ってる楽器調べてて思いました。
金持ってるなJK!
だってそうですよ。香澄のランダムスターは質流れを540円で譲ってもらったのでいいとして、ポピパのギターである花園たえのギターはESPのSNAPPERです。安いモデルでも30万以上します。
ベースの牛込りみ使用のベースも同じくESPのVIPERです。これも大体30万くらい。
いやいやいや、バンド始めるJKが買える金額じゃないよ!
そして、香澄のギターを初めて見たたえが「変態……」って呟くシーンがあるんですけど――
って自分のギターもESPじゃねぇか! わざわざESP選ぶあんたも充分変態だから!
と、心の中で突っ込みましたとさ。
他のバンドの使ってる機材も調べてみましたが――
Afterglow
美竹蘭:レスポール(メーカー不明)
青葉モカ:Schecter BH-1-STD 約14万※サウンドハウス調べ
上原ひまり:Fender American Vintage ’64 約20万
Roselia
氷川紗夜:ESP-MII 約30万
今井リサ:ESP EII-BTL 約20万
※シグネチャーではないモデルを選びました
RAS
LAYER:Specter Euro4 約40万
ロック:Strandberg Borden Original(初期)約28万
ハローハッピーワールドのGretsch White Falcon(約40万)やRICKENBACKER 4003(約30万)は、住所練馬区東全部の三千院ナギ以上のお金持ちがメンバーにいて、楽器なら全部うちにあるわよと言ってるので納得なんですが、みんなチョイスがプロミュージシャンレベルです。
まあ、ESPが絡んでるんでその辺しょうがないんでしょうが、ESP選ぶってマジで変態ですから(二回目)
※ちなみにモカちゃんのSchecterはESPの中国工場で作ってるモデルです
調べてたら、気になるギターを中古で必死に探してる自分とはレベルが違い過ぎてちょっと涙出ました(笑)
でもそのおかげか、楽器屋さんのバンドリコーナーにお母さんと一緒にギターやキーボード見に来てる学生さん来てるのよく見るんですね。
「けいおん!」の時も楽器に興味持ってバンド始める子が多かったので、バンドリで音楽はじめましたって子が多く出てきたら嬉しいですよね。
まあ、アニメ見てキラキラドキドキしたいってガールズバンド組んでライブハウスデビューしたら客席の9割はおっさんで埋まるんだけどね。
大ガールズバンド時代を支えてるのは実はおっさんたちなのですよ。
それにしても「大ガールズバンド時代」ってダサいすね……。
キモかわいいとかのノリなんでしょうか???