ようこそのお運び、誠にありがとうございます。
鈴木さんでございます。
映画好きって言うと、「オススメの映画教えて!」って聞いてくる方って多いですよね?
ちなみにそう聞かれたら何をすすめます?
自分の好みから選ぶ人も多いだろうし、相手の好みだったりを考えて選ぶ方もいると思います。
あるいは好きな映画ベスト100とかによく選ばれる中から無難な作品をすすめるのも手かもしれませんね。
ドラマ化もされた漫画で「ラーメン大好き小泉さん」と言う作品があるんですが、後輩にオススメのラーメン教えてくださいと聞かれた主人公・小泉さんは「いつ誰と? 何が目的で? 少なくとも出汁、タレ、香味油、具材等の味の系統、味の濃さ、アブラの量、麺の形状、太さ、全体的な量、一人で行くのか複数で行くのか、地区や路線等店の場所、店内の雰囲気、その他備考、好きな/苦手な食材、サイドメニュー・つけ麺や油そば・ご当地食材の使用。最低限これくらいの情報開示が無いと無責任にオススメなんてできません」と答えます。
ホントはこれくらい聞きたいんす。それだけオススメって悩むんですよ。
でもなんて言うか?めちゃくちゃ考えてオススメしても教えた作品ってほぼ観てくれないですからね(笑)
なので自分は相手に
- 邦画か洋画かアニメか
- SF、恋愛、ファミリー、ミステリー、ホラー、コメディの苦手はあるか
- 笑いたいか泣きたいか何か考えるきっかけにしたいか
この三つを聞いてから考えます。
これが一番確実です。
でも一番簡単なのは――
バック・トゥ・ザ・フューチャーって観たことある? って聞く事ですかね。
少し前までは「はぁ? バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下BTTF)観た事ない人なんかいるん?」って思ってましたが、最近金曜ロードショーで三部作一挙放送した時にtwitterで「初めてみたけど面白い!」って言うリプがいっぱいあってめっちゃびっくりしたんですよ。
BTTFとT2観た事ない人がいるなんて思いもしなかったです。
ヤマトやファーストガンダム、エヴァ観た事ないって言われても解るんですが、BTTFとT2だけは信じられん……。
でもこれって映画好きなら誰でも思いますよね?
まあ、時代もあるんでしょうね。
映画館どころかレンタルビデオ屋が潰れる時代ですもんね。
なので、観た事ないって言われれば「BTTF」一択です。もうめっちゃ楽。
なんてったって笑いあり涙ありハラハラドキドキもあり、なんと言っても観終わった後超爽快! 超ですよ、超!
アメリカの学校で最も完成された脚本と言われていると聞いた時は、「うん、そうだろそうだろ」と自分の事のように得意げになったもんです。
今も色褪せない名作だと思うんです。
もし観たことがないって方は是非一度観てみてください!
観終わったて観てよかったーって思える作品です!!
今でも語り継がれる名作ですが、公開当初はどうだったのか?
いや、公開からめっちゃ評判良くて大ヒットでしたし、VHSのビデオソフトが出た時もみんな買ってました。渋谷とか新宿のディスコ、今で言うクラブね。そこでもモニターで流してたくらいですから当時の人気が伺えると思います。
実はこのBTTF。当時凄く画期的なお話だったんです。
それまでのタイムマシンやタイムトラベルを題材にした映画って、「過去は変えられない」、「過去は変えちゃいけない」という作品が多かったんです。
例えばハリウッド史上最古のタイムトラベル映画に「タイムマシン」という映画があります。これも、主人公がタイムマシンを開発して殺されてしまった彼女を助けようと何度もタイムトラベルを繰り返し、時系列は変えられない事を悟って未来を生きるお話です。
日本映画でも、自衛隊が戦国時代にタイムスリップしてしまう「戦国自衛隊」という映画がありますが、この作品でも「天下を取る」事に魅せられてしまう隊長の他に、この時代に干渉する事で自分たちの時代はどうなってしまうのかと考える隊員等の葛藤が描かれてるんですね。
映画史に残る衝撃のラストを迎える「猿の惑星」のように人類が行ってきた事や文明の進化に対するアンチテーゼとして描かれたり、未来を変えるにしろどこか否定的な「してはいけない事」という空気の作品が多いです。
もちろん過去を変えて未来はヒャッハー! 的な作品もあります。でも、タイムトラベルで過去を変えるのは悪い事。どんなに未来が酷い世界になっていようと、過去を変えて世界を救うのが善なのか? 過去に戻った自分の行動によって未来を変えていいものなのか? という主人公たちの葛藤を描いた作品が多かったんです。
その葛藤こそ、タイムトラベル映画というジャンルのキモだったんですね。
そしてこの「BTTF」でもドク=エメット・ブラウン博士が「未来を変えてはいけない!」と訴えてます。このセリフが当時を表してると思うんですよ。
しかし、マーティが残した手紙で自分が未来で過激派に襲われて死んでしまう事を知ったドクは防弾チョッキを仕込み生き延びる事を選択するんですね。
「未来は変えちゃいけないんじゃ無かったの?」と聞くマーティにドクはニヤリと笑って一言、「堅いこと言うな」と言い放つんです。
これが実に爽快なんですよ!
今までタイムマシン映画ってテーマが重すぎるのか、観終わってもなんかどよーんって感じが多かったんですが、それをBTTFが吹っ飛ばしてくれたんです!
それが映画本編のジェットコースターに乗ってるようなドキドキハラハラな展開のラストに来るわけですよ。爽快というか痛快でしたね。
まあ、そのおかげで未来を変えてヒャッハーな中身の薄い作品が多くなっちゃったんですけどね……。
そしてBTTFが凄かったのはこれだけじゃないんです。
パート2、続編が面白い!
古くは「ジョーズ2」。エイリアン2はまあよかったけど、「2」って付く作品は尽く外れましたからね。
「スターウォーズ 帝国の逆襲」は珍しい方です。
しかもBTTFは2は2で作品として完成してるし次の「3」も含めて3部作としても見事な作品でありシリーズでした。
まあ、そのおかげで無駄に中身が長くて最初っから三部作とかいう作品が多くなっちゃったんですけどね……。
とにかくどんな方にもオススメ出来る映画と言えば間違いなく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
まだ観たことが無いって方には自信を持ってオススメします。何を観ようか迷った時の為に頭の片隅に留めといて下さい。
バック・トゥ・ザ・フューチャーはAmazonプライムビデオ他、以下のサイトで配信されてます。
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